カリフォルニア臨床心理大学院(CSPP)日本校について > プログラムディレクター挨拶
プログラム・ディレクター挨拶
Reiko Homma True, Ph.D.
カリフォルニア臨床心理大学院日本校
臨床心理学研究科 プログラムディレクター
Kay Yoko Tanaka, Ph.D.

Loma Linda University臨床心理学博士課程修了
ロサンゼルスのアジア系移民のための非営利クリニックにて、アシスタント・ディレクターを勤めた。現在はオレンジ郡で開業しながら、子どもの心理査定や地域の日本人学校でのコンサルテーションを行っている。

米国で40年以上の歴史を持つCalifornia School of Professional Psychologyは、2002年に東京サテライトキャンパスを開校。当時日本で社会問題として認識されていた、ひきこもり、DV、児童虐待、不登校、親子・夫婦間の問題などに対処できる専門家の育成に貢献しようと、実践を重視した米国CSPPの修士課程カリキュラムを日本語で提供する大学院のスタートでした。2005年に第一期生が修了以来、臨床の力をつけた修了生を毎年輩出してくることができました。

開講から10数年が経過し、その間にも日本社会は大きな変化が続き、特に2011年の東日本大震災は心理職のあり方にも大きな影響を与え、心理専門家に対するニーズやその育成に関する課題が明確にされたと実感いたしました。CSPP日本校では、現在の、そして10年後の日本社会にも貢献できる心理臨床家の育成を目指し、実力のある専門家にはどのようなクオリティが必要とされるのかを常に考え学生の指導にあたっています。

CSPPが教育のゴールとして重点を置いているのは現場で必要とされる知識と実践力です。精神疾患や関連する諸問題の包括的な知識と理解、科学的根拠のある治療法やカウンセリング技法の習得だけでなく、情報を分析吟味できるクリティカル・シンキング、学んだことを現場で実際に活かせる応用力、修了後も自らの知識やスキルを向上させていく能動的な姿勢が重要だと考えています。

また、これからの心理臨床家は教育・福祉・医療・産業といった様々な分野の専門家とチームを組み仕事をするためには、現場で何が必要とされているのかを理解し、より的確なコミュニケーションが取れる能力や、実行力、そして必要に応じて現場をまとめていくリーダーシップスキルが必要となってくるでしょう。
 
そして何よりも重要なのは、クライアントのケアに従事する専門家としての人間性です。自分の長所や限界を深く理解することや、人間の多様性を理解し尊重する姿勢、高い倫理意識などです。加えて、セルフケアの大切さの認識も必要不可欠な要素です。

こういったことは座学だけでは学ぶことはできません。CSPP日本校のカリキュラムではディスカッション、ロールプレイ、オンライン講座、サンフランシスコでの授業、臨床実習とスーパービジョン、自らが学外で受ける心理カウンセリングなどの多角的かつ体験的な学びを通して、個々の学生がそれぞれ必要とするスキルを習得していきます。
 
開講以来10年を過ぎて、ようやく全国に散らばる修了生のネットワークも少しずつ育ち、専門家同士として臨床の現場で信頼できる仲間の輪が広がるのは、学校にとっても貴重な財産です。
 
日本のメンタルヘルスケアの向上と地域社会への貢献を目指す志のある方々が、CSPPで私たちと共に学び、心理臨床家として成長していくことを心より願っております。
 
田中 ケイ 葉子