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修了生へのインタビューinサンフランシスコ
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CSPP日本校で修士課程2010年に修了された小沢美加さんは、2013年秋からカリフォルニア州のCSPPロサンジェルス校での博士過程へ編入されました。毎年サンフランシスコキャンパスで行われる日本校のコミュニティ心理学の講義にロサンジェルスからお手伝いに駆けつけてくださいましたので、留学の体験を伺ってみました。
グラデライン
小沢美加さん(2010年修了)
小沢美加さん(2010年修了)
マクドナ 美和子 准教授
マクドナ 美和子 准教授
まずは留学の動機は何だったのかお聞かせください。
3年間CSPP日本校で学び、修了後には会社員として平日勤務する傍ら、元実習先で週末に非常勤心理職として臨床経験を積んでいました。留学したいという希望はもともとあったのですが、現状になんとなく流されて行動を起こすことなく過ごしていました。
直接のきっかけは、東京キャンパスで夏学期に行われる集中講義に参加し、CSPPロサンジェルス校から講義にいらしたリーガス教授の家族療法の授業に感銘を受けたことです。もっと大勢のアメリカの教授陣の元で学びたいという気持ちになりました。
留学の準備で大変だったのはどんなところですか?
ご家族や周りの方たちの反応はどうでしたか?
対されるのでは?と心配だったので、家族に言い出すまでにずいぶん勇気が要りました。実際に話してみると拍子抜けするくらい家族や友人は賛成して背中を押してくれました。
留学手続きはあまり時間の余裕がなかったので、必要な書類を急いで揃えて提出し、国際電話での面接を経て博士課程への入学許可をいただきました。選考に際してはCSPP日本校の出身であることがとても有利に働いたと思います。
入学手続きと並行して、修士課程で習得した単位のトランスファーを申請したのですが、認められた教科が期待していたよりも少なかったのが残念でした。例えば、精神病理学の授業は、ちょうど私が入学した年からDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)を使って授業が行われました。そのため旧版(DSM-IV-TR)を使って私が取得していた単位は、トランスファーが認められませんでした。心理アセスメントの単位でも、アメリカではWAIS-IVなど新しい版の心理検査を使用していますから、旧版で学んでいた心理検査の科目は、同様にトランスファーが認められませんでした。
アメリカの授業環境はどうですか?
一緒に入学した博士課程の学生は23名でした。CSPP日本校の修士課程で臨床心理の基礎は学んでいたので、授業の内容はかなり理解できました。もちろん100%英語の授業ですので語学のハンディはあります。教授の話す英語は比較的わかりすいのですが、難しいのは学生が話す英語です。クラスでは様々なアクセントのある早口の英語が飛び交いますから、皆がどんどん発言する中、そこに飛び込んで発言するタイミングがなかなかつかめませんでした。授業への積極的な参加も評価の対象になるので、初めは発言しなければ、というプレッシャーでかなり不安でした。
  しかし、クラスメートと親しくなって話してみると、皆同じような焦りや不安を感じていた事がわかり、自分だけではなかったことで安堵しました。それに気づくと、よい意味で開き直ることができて発言へのプレッシャーも少なくなりました。
東京では社会人学生として仕事のかたわら勉強をして修士を取得しましたが、今はフルタイムの学生として、勉強に集中できる環境にいられる幸せを感じています。楽しいです。
それよりも大変だったのは現地での生活を整える事でした。ロサンジェルス校には学生寮がないので、住まいを探すのがなかなか大変でした。学校の事務局でも紹介はしてくれるのですが、最終的にロサンジェルスの日本人コミュニティで活用されているインターネットの地域情報掲示板サイトを活用しました。渡航準備の関係で新学期開始に遅れてロサンジェルスに来ましたから、住まい探しや中古車の購入など事前に下調べする時間がほとんどありませんでした。新学期開始早々で授業に忙しい中、現地の日本人コミュニティを通じて日本語で車や住居の手配ができたのは、余分なストレスがかからず本当に助かりました。
マクドナ 美和子 准教授と小沢美加さん
入学からちょうど1年が経ったところですが、学業の方は
どのような具合ですか?
私の在籍する博士課程では、1年目の後半に研究のテーマを決めるのが大きな課題です。私は「これを研究したい」と決めてきたわけではなかったので、自分のやりたいテーマがうまく見つかるか最初は不安でした。しかし、リサーチ・プラクティカム(研究実習)のクラスで、指導教授やクラスメートに自分の興味を説明しアドバイスをいただく過程で、明確なテーマや研究方法を決めることができました。どの授業も課題リーティングやペーパーの量が多くて大変ですが、周囲に恵まれサポートをいただきながら過ごした1年でした。
日本で留学を考えている方たちに
一言アドバイスをお願いします。
迷っていたら、まず行動してみましょう!
グラデライン
(マクドナ:インタビュー後の感想)
日本校の学生さんはほとんどが仕事をしながらの院生です。私自身もその昔、カリフォルニアで「社会人家庭人学生」を数年間継続した経験があります。 小沢美加さんの、学生だけをやっていられる嬉しさ楽しさが、お話をされている表情からとても伝わってきました。
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第15号 (2013年9月発行)
Congratulations! 2013年CSPP修了祝賀会

第14号(2013年4月発行)
4月から「カウンセリングルーム」始動
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第13号(2013年1月発行)
東京サテライトキャンパス開校10周年記念シンポジウム開催
「人のつながりを活かす心理学とは」 〜Psychology as Public Good

第12号(2012年9月発行)
2012.9.29学校説明会 プチ潜入リポート

第11号(2011年9月発行)
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PART 2 特別シンポジウム 「災害とトラウマ」シンポジウムが開かれる

第10号 (2011年3月発行)
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第9号 (2010年8月発行)
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第8号 (2010年4月発行)
サンフランシスコ・キャンパス便り No.2

第7号 (2009年10月発行)
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第6号 (2009年8月発行)
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第5号 (2009年6月発行)
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第4号 (2009年5月発行)
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第3号 (2009年4月発行)
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第2号 (2008年4月発行)
田中葉子先生へのインタビューがスペイン語の新聞に
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第1号 (2008年3月発行)
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優秀な修士論文に贈られる「本間玲子賞」設立