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カウンセリングもできるコンサルタントになりたいと思って入学を決意しました。
明石  郁生さん(5期生)
明石 郁生さん(5期生)

マーケティングカウンセラー
心理カウンセラー
明石さんが入学したきっかけは何でしたか?
私はもともとマーケティングのコンサルタントを仕事にしています。最初は仕事のメニューを一つ増やしたいという軽い気持ちからでした。事業に邁進するあまり、家族や愛情面、自身の豊かさについて悩みを抱える経営者に直面することが多く、カウンセリングもできるコンサルタントというのを武器にしたいと思ったんですね。しかし、勉強を始めると、そんな軽い気持ちはすぐにどこかへ行ってしまいました。
学び始めてどうでしたか?
オンラインの授業でも対面のスクーリングでも、いつも自分は誰なのか、ということを考えさせられることがすごく多い。特に最初の頃はその傾向が強いと思います。カウンセリングを行う者として、この「自分は何者なのか」ということに向き合うのはすごく大切なことなんですね。いつも人のために尽くし過ぎて自分がつぶれちゃうことが多かったとか、いつも同じ失敗をしているなぁとか、そういうことに段々気づかされて行く過程で、ある時ポンっとそれが自分の力に変わる瞬間が来る。そんな経験をたくさんしました。
学び始めてどうでしたか?
オンラインでのディスカッションというのはどんな感じですか?
すごく深く考えさせられる授業ですね。例えば、「6歳の発達障害の男の子。小児科医から病気ではなく精神領域に問題を抱えていると判断され、カウンセリングに訪れてきた。あなたはどういう介入を行うか、その理論的な背景を明確にしながら意見を述べなさい」といった課題が毎週出ます。参加している学生は、文献を調べるなどして考えをまとめ、それぞれが自分のスレッドを立てて、そこに意見を書くわけです。クラスメイトたちのスレッドにコメントをつけ、自分のスレッドについてきたコメントにもレスポンスを返していくというやり方で、ディスカッションが進みます。しかし、そうして議論が盛り上がっていく一方で、自分のスレッドでディスカッションがあまり進まなかったり、自分の考えに否定的なコメントばかりに思えるような場面が出てくる。これが最初の試練かも知れませんね。結局そうした場面も、全部そのように「自分」が解釈しているだけという「自分自身」の問題なんですが、そこに気づくまでは大いに戸惑うかもしれません。私もそうでした。オンラインでのディスカッションでも「自分とは何者なのか」ということを考えることになるわけです。
臨床心理実習はどうでしたか?
最初はクライアントに対して、「この人に自分は何ができるか」「何かしてあげたい」「助けてあげたい」ということばかり考えながら面談してしまうんです。心理学系大学院生が陥る『インテリジェンスの罠』です。でも一番悩んでいるのはご本人ですし、何がダメなのかも本人が一番わかっているんです。わかっているけどどうしようもない、というところにパラドックスを抱えているわけです。そんなクライアントに対して正論を言ったり、理論を話したりしても何の意味もありません。クライアントに対峙していくと、これまで学んできた自信とか知識の鎧みたいなモノが、ガラガラと崩れていくのがわかります。私の場合は「この人には力が備わっているんだ」「何かしてあげられるというのは私の傲慢さで、それは彼の(彼女の)力を奪うことにもなる」ということに自分が納得できるまでに、半年かかりました。クライアントの人生について自分は何も知らないのだという無力の姿勢を知る。実は、このことがカウンセラーとしてようやくスタートラインに立ったということなんです。ただ見学するだけの名ばかりの実習では、こうしたことには気づくことなく終わってしまったんでしょうね。
臨床心理実習はどうでしたか?
カリフォルニア臨床心理大学院とはどんな存在でしょうか?
悩み苦しむクライアントに、プロのカウンセラーとしての基本的な姿勢と、心理療法とはどのような機会を開くのかという臨床場面で一番大切で、しかし非常に教えるのが難しいものを私たちに教えてくれるのがカリフォルニア臨床心理大学院だと思っています。また、米国の臨床現場で実践されている理論や事例を学ぶことは、将来なんらかの形で臨床に携わっていきたいと考える学生にとって知的興奮のやまない貴重な体験になると思います。
(2011年「大学&大学院.net」㈱リクルート)より
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