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専門性を高めるため 生涯現役!親子が共に発達していく「親育ち・子育ち」の啓発・普及により一層努めたい
渡部 陽子さん(2期生)
渡部 陽子さん(2期生)

公立中学校校長を定年退職後、子育て家族支援のNPO活動を展開。また、地域の放課後健全育成事業にも携わる。この中でモンスターペアレントの問題に直面し、専門性の必要を痛感して大学院へ。
入学の動機
いい子を求める親たち、いじめや携帯・ネットに振り回される子どもたち。子どもには発達段階に応じた課題があり、親自身も発達課題に自発的に向き合い共に取り組むことが大切です。この「親育ち・子育ち」を理解してもらうことは容易ではありません。NPO活動を通して自分が取り組むべき課題と考えて進学を決意。CSPPを選んだのは以前に斎藤学先生の講演を聞き、経験と理論に裏付けられた説得力あるお話に感銘を受けたから。心理療法にもふれ、学校教員にありがちな指示的な傾向も見直せました。
大学院進学を考えている人へのメッセージ
現在はNPO活動と並行し、心療内科に心理職として勤務しています。最高齢での入学、クリニックへの再就職は70歳でした。これまでの人生、課題に直面するたびに自分の成長ポイントと捉え、学び、解決してきました。壁にあたった時こそ、生涯発達のチャンス!CSPPには自らの課題に意欲的に取り組む学生が多く集まっており、刺激を受けながら学ぶことができます。定年後の目標がないなんてもったいない。今後も生涯現役で人々が健やかに過ごせる心理・社会的環境整備に取り組んでいきたいです。
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私のオススメ科目
教育セラピー クライエントとして30時間のセラピーを受けることが必須。それまでは相談を受ける立場で最初は抵抗がありましたが、話すうちに自分の心が解きほぐされていき、クライエントの立場を実感できました。
臨床コミュニティ心理学 SFキャンパスで履修しました。最も印象深かったのは、虐待などのケースで現場に立ち会い調査を行う「司法看護師」の存在。彼女はまもなく日本へ行く予定と語っていて、日本にもこの動きがあることを知りました。
修士論文指導 テーマは「自助・共助・公助のしくみによる、いじめ・不登校・ひきこもり増加抑制について」。東京都でひきこもりの具体策を実践しようと計画中。ひきこもりの方や家族が語り合えるように自宅開放も準備しています。
お金のやりくり法
貯金を切り崩し、さらに身内から援助を受けて学費に充てました。金銭的な工面は大変でしたがその分得るものは大きかった!入学して本当によかったと思っています。
進学を決めるまでの道のり
20歳代 大学で教員免許は取得していましたが、重電メーカーに研究者として就職。やがて結婚、専業主婦となり、2児を出産。高度経済成長期の標準的な家庭でした。
30歳代 子育てが一段落したのを機に教員に。理科の非常勤講師として勤務を始める一方、ブランクを埋めるために大学に聴講生として通学。38歳の時、東京都の公立中学校教員に任用されました。
40歳代 中学校が荒れていた時代。教室は散らかり、試験前には生徒が欠席する年度も。それでも根気よく向き合い、日々の授業の大切さ、自発的に学ぶことの必要性を説き続けました。今の活動や研究につながる原点です。
50歳代 教頭、校長として、現場の先生方をサポート。斎藤学先生の講演を聞いたのは、この頃のことです。
60歳代前半 定年退職後、「子育てネットで健やか思春期さわやか家族」をモットーにNPOを立ち上げました。疲労していく現場の教員、進む学級崩壊。こうした実態を見て、何とかしたいという思いがますます強くなりました。
60歳代後半 67歳でCSPPに入学。臨床実習では、多い日には1日10人程度のクライエントに対応。真面目な方ほど心理士の意に添おうと演じる傾向にあるなど、実体験を通して多くのことを学びました。
73歳 NPOや心理士としての活動のほか、子どもと携帯電話、いじめとモラルハラスメントなどをテーマとした講演活動も。昨年急逝した夫の遺志を受け、発達障がい支援も加わりました。
(2012年「大学&大学院.net」㈱リクルート)
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