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現場で生きる臨床心理を学びたい 依存症からの回復を支援する施設を運営。大学院で学んだ米国の臨床心理学と
先生方の心熱い指導を礎に、理想の治療共同体を目指していきたい
富永 滋也さん(1期生)
富永 滋也さん(1期生)

慶應義塾大学経済学部卒業後、通信社に就職し社会部記者として報道の第一線で活躍。阪神淡路大震災の取材などによりPTSDの二次受傷を発症。回復後、民間の依存症リハビリ機関でNPOの立ち上げや施設運営に携わる。同大学院には1期生として2002年入学。現在は独立し、薬物やアルコール依存症、DV被害、引きこもりの方らを受け入れる「Trust Home」「Community muRa」の2施設と「こころの相談室 Roots」を主宰。臨床心理士。
入学の動機と大学院の魅力/臨床経験に裏打ちされた本質を重視する講義
民間の依存症リハビリ機関に勤務していた当時、日本の治療プログラムは米国に30年遅れていると言われていました。現場の複雑な問題に直面していたこともあり、同大学院への入学を決意。薬物依存治療に長く関わり生育歴によるPTSDからの回復を日本に紹介された斎藤学先生、米国の臨床現場で活躍される西尾和美先生が誘致した大学院という点も魅力的でした。
グループワークの構成やマネジメントなど、同大学院で学んだ知識はそのまま実践で生かせました。対人援助者としての基本姿勢を叩き込んでくれた西尾先生の指導。「愛とは関心を持つこと」という人間愛に満ちた斎藤先生の言葉。小手先の会話術などではない、最も大切なことを教わったと感じています。
得たことと今後の展望/人の力を信じて、回復と成長を支援していく
私が主宰する施設では、自助組織を中核とする治療共同体による回復を目指しています。このような専門的な入居・通所型ハウスは日本ではまだ少数。サンフランシスコ研修で得た知見が大いに参考になりました。ここから回復し巣立った皆が、今では施設運営に協力してくれています。東日本大震災の支援に向かうと決めた時、多くのメンバーが手を挙げてくれました。毎週被災地へ赴き、炊き出しや瓦礫の撤去を手伝ってくれています。私を含む心理臨床家によって、家族を失ったこどもたちの心のケアも行う予定です。
これまで「常に無知の姿勢であれ」という同大学院の教えを愚直に実践してきました。今後も、人の力、人の可能性を信じて援助を続けていきたいです。
教えて!先輩Q&A
  • 仕事と両立しながら無理なく学べますか?
  • 好きな時間にアクセスできるオンライン講座と東京での週末スクーリングが中心のため、仕事や家庭とも両立可能です。実際、当時の私の勤務地は群馬県でしたから。でもハードな仕事だったので、課題作成などはクラスメイトにかなり助けてもらいましたね(笑)。
  • アメリカ夏期集中講座について教えてください
  • 3年次にサンフランシスコキャンパスで行う授業。本場のセラピューティック・コミュニティ(治療共同体)を見学し、チームによるケア、訪問サービスなど先進的な制度を学べます。当たり前のように住民同士が支えあう姿など、日米の文化の違いにも驚きました。
ケイ線
(写真左)男性専用の通所型施設で行われている人気プログラム。この他、料理教室やアート・セラピーなど、男女別・合同の様々なプログラムを実施。今年から同大学院に通う学生たちの臨床実習も受け入れている
(写真右)安心して自分の問題と向き合える居場所作りを目指した女性専用の入居型ハウス
(2012年度版「社会人&学生のための大学・大学院選び」㈱リクルート)
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