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専門性を高めるため DV被害者の支援に行き詰まり、DVが起こる心理背景を理解しようと大学院へ
大谷 あおいさん
大谷 あおいさん(2012年修了)

徳島県庁職員。保健福祉部で精神保健福祉、DV被害者支援などの業務を担当。プライベートでも、DVなどの被害者の心のケアを行う団体「Sweep」のスタッフとして活動している。
なぜこの大学院を選んだのか
仕事でDV被害支援の現場にいた時のことです。何故か夫の所に戻る女性が多く、支援が行き詰まってしまったんです。DVが起こる心理背景の理解が必要だと痛感しましたね。そんな時、家族と子どもに焦点をあてた臨床心理学を学べるこの大学院を知りました。地方で働く私にとって、月1回の対面授業とネットでのオンライン授業で学べるシステムも魅力で入学(45歳)。授業は実践的で、臨床心理実習先には地元の精神病院を選ぶことができ、依存症と暴力の関わりを実地で学べて大変勉強になりました。
大学院での研究と、現在の自分の仕事との関係
修論のテーマは「DVの関係における夫婦療法の適用とその介入法について」。保健福祉部で働く私にとって、この研究を通じて身につけた専門知識と支援力、そして人脈は、どの現場に行っても役立っています。プライベートで取り組むDV被害者支援でも同様。グループワークやイベントを積極的に行っているのですが、今回、修論の主査でもあった向後善之先生(写真右)を講師にお招きして、「いじめ、パワハラ、DV防止講演会」を開催。司会者として先生とともに壇上に立たせていただきました。
イメージ写真
私のオススメ科目
社会病理学持論 家族をはじめとする社会集団における心理的問題とその対処法を検討します。DV、依存症、HIVなどテーマ毎にゲスト講師が招かれ、精神科医の斎藤学先生の講義も。自分の問題にも気付かされ、大変面白かったです。
臨床心理実習
(プラクティカム)
学外の施設で週1回・計320時間ほど実際の臨床心理業務を経験する実習です。私は精神病院でアルコール依存症などの患者さんと向き合いました。現場での経験は指導教員に報告。適切な指導を仰ぐことができました。
臨床コミュニティ心理学 サンフランシスコ・キャンパスでの講座。多様性とは何かを体験しながら学びます。見学した施設はどこも意欲にあふれ、個人から広げていくコミュニティ心理学と、社会から考える社会福祉の違いについても学べました。
お金のやりくり法
働いていたので、貯金と収入からやりくりできました。対面授業のために月1回東京に行くときの交通費は、飛行機の早期予約割引を活用。宿泊が必要なときは、東京で働く息子のところに泊めてもらっていました。
ある一日のスケジュール
土曜日 3年次の1週間をご紹介します。土曜日は臨床心理実習(プラクティカム)の日。地元の精神病院に通い、精神科医の指示のもと、依存症や認知症の患者さんと接し、カウンセリングの経験を積みました。
日曜日 東京キャンパスでの月1回の対面授業の日。前日のうちに夜行便で東京に向かいます。1年次は2~3日間ほどあった対面授業ですが、3年次は1日で終了。
月曜日 平日は仕事(8時30分~17時15分)。ネットでのオンライン授業は朝5時~7時までは課題に取り組み、夜7時~9時まではパソコンで授業内容をチェックするのが日課でした。
火曜日 指導教員である向後先生とのスーパービジョンの日。スカイプで先生に臨床心理実習(プラクティカム)の報告をし、指導を仰ぎます。対面授業で練習したはずのカウンセリングの基本を指摘され、実践の難しさを痛感。
水曜日〜
木曜日
仕事、オンライン授業と並行して、平日は修士論文にも取り組んでいました。
金曜日 さらに合間を縫って、DV被害者支援などを行う「Sweep」の活動も行っていました。忙しくて大変という気持ち以上に、大学院で学んだことをすぐにでも実践したいという気持ちが強かったですね。
(2013年「大学&大学院.net」㈱リクルート)
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